Best Technology, Better Future

社会

サプライチェーン

責任あるサプライチェーンマネジメント

公正取引文化
  • LXセミコンは、LX倫理規範、実践指針、公正取引自律遵守業務指針などの社内規程を策定し、コンプライアンスリスクの管理体制を構築・運営しています。
  • 公正取引関連法規の違反による不利益を事前に防止し、公正な競争と取引に基づいた顧客・協力会社との信頼関係を築くため、2018年に「公正取引自律遵守業務指針」を策定し、定期的に改訂しています。
  • 全従業員宛てに代表取締役名義のレターを発送し、公正取引及びコンプライアンスの遵守に対する最高経営陣の決意を表明しています。
  • また、毎月1回公正取引ニュースレターを配布して公正取引制度の目的と関連規制の動向を共有し、法規違反事例などを通して構成員の認識改善を助けています。

LX倫理規範(第3章:公正な取引)

LXセミコンは、全ての取引に対する平等な参加機会を保障し、自由競争の原則に従って行われ、透明かつ公正な取引を通じて相互信頼と協力関係を構築することにより、長期的観点で共同の発展を追求する。

  • 1

    平等な機会

    • 1)

      LXは、資格を持った全ての企業に対し、協力会社の登録及び選定に参加できる機会を平等に付与する。

    • 2)

      協力会社の登録及び選定は客観的かつ公正な審査基準に従って合理的な方法で行う。

  • 2

    公正な取引手続き

    • 1)

      全ての取引は相互対等な立場で公正に行い、取引条件及び取引手続きについては十分な協議をする。

    • 2)

      優越的地位を利用した如何なる形態の不当行為もしない。

    • 3)

      取引に必要な情報は適切な手続きを経て適時に相互提供し,取引の結果は公正な基準に従って定期的に評価し補完する。

  • 3

    相互発展の追求

    • 1)

      技術支援や経営指導などを通じて、長期的に協力会社が競争力を備えて成長できるような支援を積極的に行い、革新を通じて創出された収益を相互共有する。

    • 2)

      清廉な取引風土を醸成し、公正な取引秩序を維持するために取引先と相互努力する。

公正取引自律遵守業務指針

  • 第1条

    適用の範囲

  • 第2条

    目的

  • 第3条

    基本原則

  • 第4条

    組織責任者の義務

  • 第5条

    業務指針違反の責任

協力会社行動規範s_link
  • 責任あるサプライチェーンマネジメントのために、RBA(Responsible Business Alliance)の行動規範に基づいて協力会社行動規範を制定し、協力会社が遵守できるようにホームページと協力会社の購買ポータルに公開しています。

協力会社のESG評価

協力会社のリスクの識別
  • 協力会社を体系的に管理するための協力会社管理規程を策定し、評価基準を定めています。

    財務リスク判断のための企業の信用評価、協力会社事業能力及びESGレベルを評価するための能力評価(半期1回)を実施

  • supplychain_ico1

    サプライチェーンに重大なダメージを与える可 能性があり、即刻措置が必要な項目

  • supplychain_ico1

    内部プロセス対応または再発防止のための継続的モニタリングが必要な項目

  • supplychain_ico1

    相互コミュニケーションの促進に肯定的な影響を与える項目

リスクの種類

リスクの分類基準 詳細内容
Finance 収益性・負債・資金の流れなどの情報による不渡りなどのリスク
Operation 技術・製造・物流・品質などの問題による需給バランス崩れ、品質不良などのリスク
Commercial 契約条項・支払など取引条件上のリスク
ESG 環境、労働、安全保健、倫理などのコンプライアンスリスク
Geopolitics 紛争による需給バランス崩れ、供給中断などのリスク
協力会社のESG評価
  • 協力会社にESGリスクマネジメントに参加してもらうためにオンラインESG評価システム運営しています。

    2023年度評価の結果、協力会社はベンチマークグループに比べて全般的に高いESGレベルを示し、環境・社会的側面で重大な否定的影響を与えるところは無かった。

協力会社評価プロセス

  • 評価対象の選定

    • 対象協力会社を選定
  • ESG評価の実施

    • 方法:オンライン評価システム(年1回)
  • 評価結果の管理

    • 評価等級・領域スコアを導出
    • 協力会社への改善勧告などを実施

ESG評価項目

区分 詳細內容
環境 環境マネジメントシステム、温室効果ガス、用水・廃水、廃棄物、大気質
人権・労働 人権・労働基準及び慣行、事業所の安全保健、サプライチェーンの人権・労働
倫理・支配構造 倫理経営、ESG管理・情報開示、支配構造
製品・サービス責任 化学・有害物質の管理、原料・材料のソーシング、再生可能エネルギーの使用など
協力会社におけるESG実地調査(テスト)
  • 2023年度協力会社ESG評価結果をもとに一定取引規模以上の主要協力会社に対するESG実地調査(テスト)を実施
  • 現場確認で識別されたESGリスクは協力会社に明確に説明し、改善の必要性を相互確認

    直ちに改善が必要な重大なリスクが識別された協力会社はなかったが、人権・労働、安全保健、倫理など多様な領域から改善必要課題を多数導出

    改善方向を議論するための協力会社別ESG関連ヒヤリングと質疑応答、ESGレベル向上のためのコンサルティングを提供

区分 改善課題の例
ESG体系
  • ESG経営意思決定体系の策定、ESG情報の文書化による非財務リスクの体系的管理
  • ESG経営に対する最高経営陣の実践決意を表明
  • ESG関連イシューまたは成果に対する経営陣レベルでの周期的検討
支配構造
  • 通報者に対する不利益禁止原則の策定
  • 通報処理プロセスの対外公開
  • 従業員に対する定期的な倫理教育(腐敗防止、公正取引など)の実施
  • 取締役会が経営陣を牽制し、監督業務を充実に遂行できる環境づくり
社会
  • 有害・危険作業に対する協力会社(社内請負)排除原則の策定
  • 工程変更時の災害防止のための教育実施
  • 外国人勤労者のための安全保健情報の提供
  • 定期的な消防安全訓練及び消防施設点検の実施
  • 人材維持のための従業員福祉制度の拡大導入
環境
  • 環境経営実践に対する最高経営者の決意表明
  • 環境経営方針の対外公開の推進
  • 環境法規遵守状況の定期点検
  • 環境規制に対する持続的なモニタリングの実施

紛争鉱物の管理

責任ある鉱物調達方針
区分 概要
責任ある鉱物調達方針
  • 国際社会の紛争鉱物未使用努力への参加及び管理方針の公開
紛争鉱物管理政策
  • 1.

    自社サプライチェーン内への紛争鉱物の流入防止のために協力会社を管理・モニタリング

  • 2.

    各協力会社における紛争鉱物使用の有無点検および紛争鉱物未使用確認書の提出を要求

協力会社行動規範(第6条)
  • 1.

    不法的で、かつ環境に否定的な影響を与える、または非倫理的な方法で調達された原料・資材の使用防止政策を策定する。

  • 2.

    サプライチェーン政策に紛争鉱物条項を必ず含め、また、LXセミコンに供給する原料・資材、部品及び製品に使用された鉱物(スズ、タンタル、タングステン、金:以下3TGという)が、コンゴ民主共和国とその隣接国で深刻な人権侵害を行う武装勢力の直間接的な資金源または便益となっていないことを保証する体系を構築する。

  • 3.

    LXセミコンに供給する原料・資材、部品及び製品中の3TG鉱物の原産地と、サプライチェーンの点検に努める。

  • 4.

    LXセミコン及びLXセミコンの顧客会社から要求された場合、3TG鉱物の原産地、製錬所及び精製会社の情報など関連資料の提供に協力する。

  • 紛争鉱物管理政策

    s_link_m
    • 人権侵害、環境破壊など非倫理的に採掘・流通されている紛争鉱物(スズ、タンタル、タングステン、金)を使用しないように管理しています。

      自社「責任ある鉱物調達方針」に基づいた紛争鉱物管理

      サプライチェーン内への紛争鉱物の流入防止のために協力会社に対するモニタリングと管理*を強化

      *

      協力会社に対して紛争鉱物使用の有無質疑書、未使用確認書の提出を要求・確認など

    紛争鉱物管理プロセス
    • STEP 1

      紛争鉱物の状況点検

      認証製錬所での利用状況を点検

    • STEP 2

      協力会社CMRTの受領・検討

      CMRT及び紛争鉱物未使用確約書の提出を要求・検討

    • STEP 3

      LXセミコンCMRTの作成

      自社の全製品を包括するCMRTを作成

    • STEP 4

      利害関係者への対応

      利害関係者の要求に応じて 実地調査及び追加資料の提出